MENU

FXの「スプレッド」とは?初心者向けに仕組みと比較ポイントをやさしく解説


免責事項
本記事は投資判断の参考情報として一般的な知識・統計データを紹介するものであり、
個別銘柄・通貨ペアの売買を推奨・助言するものではありません。投資はご自身の責任と判断で行ってください。


FXの「スプレッド」とは?初心者向けに仕組みと比較ポイントをやさしく解説

FX を始めると必ず目にする 「スプレッド」
「そもそも何の費用?」「数字が小さいほど本当に有利?」――そんな疑問に答えるため、スプレッドの基本から変動パターン、主要業者を比較する際の着眼点までを初心者向けに整理しました。この記事を読めば“隠れコスト”に惑わされず、納得して口座選びができます。


1. スプレッドとは

用語意味ざっくり解釈
Bid(ビッド)業者があなたから買う 価格売値
Ask(アスク)業者があなたに売る 価格買値
スプレッドBid と Ask の差額実質的な取引手数料
  • 国内 FX 会社の多くは取引手数料が「0 円」。
    そのため スプレッドが狭い = コストが低い と考えるのが基本です。
  • 単位は「pips(ピップス)」。
    例)ドル円スプレッド 0.2 pips = 10 万通貨 なら約 200 円相当1

2. スプレッドが広がる瞬間と 3 大要因

タイミング背景典型的な事例
重要指標発表直後発表直後の注文が集中し、板が薄くなる米雇用統計、米 CPI
市場参加者が極端に減る時間帯銀行システム切替や早朝クローズタイム日本時間 6:00–7:00 頃
リスクイベントや要人発言相場急変時に LP がクオートを一時停止FOMC・ECB 会見、地政学リスク

TIP
平常時のスプレッドだけでなく、「どれくらい広がるか」 を指標カレンダーとセットで観察しましょう。
短期売買派なら、指標時に一時撤退するだけでコスト増を防げます。


3. 主要国内 5 社スプレッド早見表(2025/04/26 公開データ)

通貨ペア業者A業者B業者C備考
USD/JPY0.2 pips0.2 pips0.1 pipsC社最狭/約定応答スピードは A の方が速い
EUR/JPY0.5 pips0.5 pips0.4 pipsA は指標時に最大 3.0 まで拡大
GBP/JPY1.0 pips1.2 pips1.0 pips早朝は全社 4.0 前後まで拡大

4. スプレッド比較で失敗しない 5 つのチェックポイント

  1. 原則固定か変動制か
  • “原則固定”でも経済指標時は例外拡大があるので注意。
  1. 重要指標時の最大拡大幅
  • 過去データを公開している業者は信頼度高。
  1. 取引ツールの約定スピード
  • 約定遅延は スリッページ として追加コストに。
  1. メンテナンス時間帯のレバレッジ制限
  • ロスカット水準が引き上げられる業者あり。
  1. スワップポイントや入出金手数料
  • スプレッドが狭くてもトータルコストが高いケースがある。

コストは「スプレッドだけで決まらない」。
取引スタイルと総合的な費用で比較することが大切です。


5. よくある質問(FAQ)

スプレッドは常に固定ですか?

いいえ。多くの国内業者は「原則固定」と表記していますが、指標発表前後や早朝など流動性が低い時間帯は一時的に拡大します。
ドル円 0.2 pips と 0.1 pips の違いは大きい?

10 万通貨の往復取引で比較すると、0.2 pips=約 200 円、0.1 pips=約 100 円。
デイトレで月 100 回取引すれば 1 万円の差になり、取引頻度が多いほど影響は大きくなります。
スプレッドが狭い海外業者のほうが有利?

海外業者は 変動制・手数料別途 の場合も多く、約定拒否や資金保全リスクも考慮が必要です。
コストだけでなく 金融ライセンス・信託保全 も確認しましょう。


まとめ

  • スプレッドは Bid と Ask の差 = 実質手数料。
  • 広がるタイミング・最大幅 を把握しないと想定外のコスト増に。
  • 比較は 同一時間帯・同一ロット数 に揃え、「隠れコスト」を含めた総合評価が重要。

参考文献・データ

  1. 日本取引所グループ「外国為替証拠金取引の実態調査」(2024 年版)

この記事は 2025 年 4 月 26 日時点の公開情報を基に執筆しています。情報は予告なく変更される場合があります。